[著者:夏井睦/光文社]
『糖質制限と健康』についての話はもはや添え物程度で、半分以上が『人類史』や『先史時代からのヒトの進化と食生活の遍歴』などの語りで埋め尽くされていました。
地球創生まで話がふくれ上がったり、ドーパミンを紐解く所で『脳科学』を深掘りしてみたり、はっきりしない部分は大胆な仮説思考を展開してみせたり。挑戦的というか挑発的と言うか、それも冷静に自信満々に語られるので説得力があるんですよね。
それでも、結局どれもこれも『糖質がヒトの身体にどんな影響を与えるか?』の根本に繋がっている。そこが興味深くて面白い所だと思います。