[著者:ガーシー(東谷義和)/幻冬舎]
著者が知る数多くの『芸能人の裏の顔』の実例を本書で触れて、必ずしもそれを暴露する著者が『悪』で暴露された側が『被害者』なのではない、と感じました。全部が全部そうではないのかも知れませんが、暴露される側の芸能人にも何らかの後ろ暗い問題を抱えている場合が多いのかなと。
そう思ったのは、本書を読んで著者が『アテンダー』(芸能人の“夜の息抜き”の世話や付き添い)の仕事に対して、どこまでも誠実であり続けた事が充分に伝わって来たから。少なくとも、適当に連れて来た女の子を渡して無責任に放り投げているわけでは断じてない、と本書を読めば理解出来るはず。
暴露するやり方が善か悪か、正しいか間違ってるかはそれぞれで判断すればいいです。個人的には、芸能人の『本質』『本性』を見抜く目に非常に長けていて、どこまでも芸能人と芸能界を愛している人だなと思いました。
だからこそ、恩義を感じ誠実であろうとする人には優しく、逆に恩義を忘れて手のひらを返すような輩を許せない気持ちになるのかも知れません。