アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

[著者:成田悠輔/SBクリエイティブ]

 「現在の民主主義社会と選挙制度は終わってるから、ぶっ潰して新しい制度を立てようぜ』的なお話。あくまで“専門外”による、『思考実験』とか『仮説思考』みたいな試みだと最初に著者が触れているので、そう言った感覚で読むべきものなのかも知れません。

 個人的なざっくりとした予測で、100年後くらいにはある程度成立はしているんじゃないかなあ、と言う感じです。

 逆に5年10年程度では、民主主義の脆弱さや現行選挙制度の粗さは簡単に変わりそうもないようにも思いました。致命的な欠陥を自覚して抱えつつ、それでも劇的には変われずダラダラ維持し続けるような感じでしょうかね。

 現状ではまだ実現性が低いながら、非常に興味深くて面白そうな仮想? 妄想? それとも遠い将来的には実現可能性のある予測? でした。

アイドル2.0

[著者:コムドットやまと/講談社]

 YouTuber『コムドット』に関しては、以前中田敦彦さんとのコラボ動画を見て初めて知った、くらいの知識量です。

 おそらく、普段の動画で見ただけで抱いた雰囲気や先入観とは全く違うものが見れそうだな、と勝手に狙いを定めて興味本位で本書を手に取ってみました。

 得られた成果は予想通りを超えて予想以上で、「やっぱり売れるべくして売れている」と強く感じられる内容でした。

 数年前と比較して、昨今のYouTuberのイメージは大分一般受け方向に変って来たと思うのですが、まだまだ変えられるものが多く、またそれを自分達が先頭に立って変えて行く、と言う信念や意気込みがもの凄く伝わってきました。

 表舞台は賑やかで華々しく見えていても、本質は膨大な試行錯誤と戦略と分析の繰り返しが必要なくらいに、良い意味でとても泥臭い。

 元々のファンの心を改めて掴むのは勿論の内容でしたが、むしろ批判的否定的な態度や先入観を抱いている人のイメージを一変させる意味で、そう言った人達の方により刺さるものかも知れません。

家族。

[著者:カジサック(梶原雄太)/ダイヤモンド社]

 同じ著者のファンであったり興味を抱いていたりする人の中でも、読む世代によっては“食い付きたくなる著者の姿”が結構違って来るんじゃないかなあと思ったりしました。

 大きく分けて、『お笑い芸人キングコングの梶原雄太』の話に食い付くか? 『YouTuberカジサック』の話に興味を引かれるか? でしょうかね。

 個人的には、『はねるのトびら』全盛期だった頃の色々なお話がとても興味深かったです。詳しく知っている程ではないんですが、文章の言葉だけでも現実味あふれる雰囲気で伝わって来る、当時の勢いの凄さと反比例する心と体の疲弊は本当に凄まじいものがありました。

 多分私は『家族』を感じるよりも、『芸人の生き様』の著者の方を強く感じていたのかも知れません。正直、YouTuberとしての顔の方は今まであまりなじみがなかったから。

 ただ、最後の家族愛に満ち溢れた部分は、やっぱり感じ入るものがありまして。YouTubeでそう言った面が存分に見られるのなら、もっと積極的に触れてみたいなと思いました。

死なばもろとも

[著者:ガーシー(東谷義和)/幻冬舎]

 著者が知る数多くの『芸能人の裏の顔』の実例を本書で触れて、必ずしもそれを暴露する著者が『悪』で暴露された側が『被害者』なのではない、と感じました。全部が全部そうではないのかも知れませんが、暴露される側の芸能人にも何らかの後ろ暗い問題を抱えている場合が多いのかなと。

 そう思ったのは、本書を読んで著者が『アテンダー』(芸能人の“夜の息抜き”の世話や付き添い)の仕事に対して、どこまでも誠実であり続けた事が充分に伝わって来たから。少なくとも、適当に連れて来た女の子を渡して無責任に放り投げているわけでは断じてない、と本書を読めば理解出来るはず。

 暴露するやり方が善か悪か、正しいか間違ってるかはそれぞれで判断すればいいです。個人的には、芸能人の『本質』『本性』を見抜く目に非常に長けていて、どこまでも芸能人と芸能界を愛している人だなと思いました。

 だからこそ、恩義を感じ誠実であろうとする人には優しく、逆に恩義を忘れて手のひらを返すような輩を許せない気持ちになるのかも知れません。

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】~植物vs.ヒトの全人類史~

[著者:夏井睦/光文社]

 『糖質制限と健康』についての話はもはや添え物程度で、半分以上が『人類史』や『先史時代からのヒトの進化と食生活の遍歴』などの語りで埋め尽くされていました。

 地球創生まで話がふくれ上がったり、ドーパミンを紐解く所で『脳科学』を深掘りしてみたり、はっきりしない部分は大胆な仮説思考を展開してみせたり。挑戦的というか挑発的と言うか、それも冷静に自信満々に語られるので説得力があるんですよね。

 それでも、結局どれもこれも『糖質がヒトの身体にどんな影響を与えるか?』の根本に繋がっている。そこが興味深くて面白い所だと思います。

イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」

[著者:安宅和人/英治出版]

 『白黒はっきりしていない問題=イシュー』であり、自分にとって必ず答えを出すべき重要度の極めて高い問題である。しかし、『問題だ』と思い込んでいる事が、本当に自分にとって重大な問題=イシューであるのか? その見極めからはじめよ、と言ったお話。

 本物のイシューを見出し、結論に至るまでの膨大で緻密な過程の数々は、正直非常に難解さを感じるものでした。実際に仕事で活用する局面が訪れたとしても、納得の行く結果に至るには、相当な時間と経験と試行回数が必要だと思いました。

 ただ、難解でも一度読んだだけでは理解が及ばずとも、こう言った思考法の存在と有用性を知る事は、自分にとって大きな価値のあるものだと感じました。実践出来るかどうかは……そんな局面が振り掛かったら更にじっくり向き合ってみたいです。

コンサル一年目が学ぶこと

[著者:大石哲之/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 コンサルタント業ではなくても、一年目ではなくても、主に会社組織に属するビジネスマンにとっては為になる仕事術の数々。自分の仕事に適応するか、通用するかは、項目によって人それぞれに色々あるかも知れません。

 たとえ組織で仕事をする会社員でなくても、本書の仕事術を覚えておいて役に立つ場面はあるでしょう。大事なのは、必要になった時に覚えた事を実践出来るかどうか、なのだと思います。

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

[著者:河野英太郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 言われてみれば「あ、そうか」な気付きが容易に得られるものばかりで、だからこそ日々の仕事の中で見落としがちになるのかも知れません。

 本当の所は『知っていたけれど99%の人がすぐに忘れてしまう1%の仕事のコツ』なのかなあ、と読んでいて思いました。どれも社会人にとっては基本的な事ながら、だからこそ基本の積み重ねの重要性に気付かされる一冊です。

 こうしてひと通り取り入れて仕事上で実践しても、本当に頻繁に活用するもの以外は忘れて行ってしまうものだと思います。なので、定期的に読み返して思い出す事が効果的なのでしょうね。

最高の体調

[著者:鈴木祐/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)]

 ヒトの身体と脳は太古の『狩猟時代』から進化していないのに、ヒトを取り巻く環境だけが異様な速度で激変を遂げ続けた為、その環境に本来は適応出来ないヒトの身体と脳に様々な『不調』が起きてしまう。

 それなら狩猟時代の生活環境に戻せば『最高の体調』が手に入る……と、理屈は単純明快だけど今を生きる上で実行するのはまず不可能。それなら、どうすれば現代人の肉体と精神を狩猟時代の環境の状態に近付ける事が出来るのか?

 多くの科学実験や研究成果を盛り込みながら、的確な道を示してくれる一冊です。自分の状況や心の持ち方を変えて行く事の難しさは感じました。でも、実践すれば変わって行ける、と言う説得力から自信が持てるようになれると内容だと思いました。

社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ

[著者:河野英太郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 高卒・大卒からの就職なら、仕事を続けていれば『社会人10年目』は大体30歳前後。ひとつの会社への継続勤務であれ、転職を繰り返しているのであれ、社会人経験的には『中堅』と言った立ち位置になるでしょうか。

 新人から20代を懸命に駆け抜けた来た時代から、ある程度経験を積んだ先の見通しがもやもやして来る頃に抱え始める特有の様々な問題。

 スキル、キャリア、職場環境、マネジメント、時代の変化……それぞれの壁にどう立ち向かうべきか? 本書の内容に触れれば、自分の中の迷いや不安を把握しつつ、壁と向き合い乗り越える自信がきっと備わると思います。