アレコレ読みたい雑記

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科学的な適職

[著者:鈴木祐/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)]


 本書の言う“適職”とは、『幸せが最大化される仕事』だそうです。これだけ耳にしてもあまりピンと来ないかも知れませんが、読み進めるうちに、納得しながら自然と理解出来るようになって行きます。

 職業選択の時に、結構自分の中で『指標』にしていた要素が、ことごとく『それは間違った認識の大罪だ』とバッサリ切り捨てられていたのには驚きました。

 まず『適職』を目指す際に、してはいけない選び方、やるべきことを意識した思考法、職場に存在する『悪』、自分の中のバイアス(思い込み、かたより)、などを知る事。そのあとで、具体的に自分の意思を細かく自己分析して、『適職』を導き出して行く、と言う流れです。

 後半は細かいなども計算も含んだ、かなりの自己分析=自分の仕事に対する意思と向き合う必要があります。正直「うへぇ~」となりましたが、ここまでしっかり明確にしないと判断出来ない事なのでしょうね。

 要するに、何となくやノリや勢い、好きなことに安易に飛びついたりあいまいに決めたりしても、なかなか上手く行かないと言う事なのでしょう。

 個人的に参考になったのは、「今は特に大きな不満はないんだけど……」「将来的にはどうなのか……」と言う、もやっとした疑問や不安に対しての事で。色々と気付きが得られたように思いました。