［著者：三崎優太／扶桑社］
元『青汁王子』自身による、脱税容疑の事実と真相。出版以前にYouTubeで詳細を告白されていたそうですが、信じるかどうかは著者の発言や文章を受け取った人次第、と言った所でしょうか。
成り上がって羽振りの良かった頃の、メディア露出やマスコミの発信などの『発言』『態度』『見た目』のイメージで、結構本質的な内面を誤解され易いのかなあ、なんて思いながら読んでいました。
個人的に最も凄さを実感したのは、ＳＮＳ投稿発信の『青汁劇場』がただのやけくそ行為などではなく、その先で“たったひとつのやるべき事”を達成する為だったと言う事。その目的の為の手段が、なり振り構わない『ＳＮＳ投稿での知名度爆上げ』と言う事。相当のバッシングがあったのは明白なので、それでもやり遂げようとする意志に、狂気に近い凄味が感じられました。
最後に著者は、ごくごく簡潔に、何事に対しても一番大事なのは『やるか、やらないか』ただそれだけだ、と。
人間、本当に崖っぷちに追い込まれなと自分の真価は発揮できないのかも。その時に初めて真価が問われ、『やる』方に強制的なスイッチが入るのかも。逆にそうでもなければ、劇的に変わる事は大変で難しいことなのかも……なんて思わされたりもしました。
