アレコレ読みたい雑記

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精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方

[著者:樺沢紫苑/PHP研究所]

 結論から言うと、『遊び』を『楽しむ事』であり、日々の活力を『仕事ファースト』から『遊びファースト』へ移行させる事である、と。それから、『仕事』を取るか『遊び』を取るかの二者択一思考がそもそもの“誤り”であり、肝心なのは遊びを優先させつつ仕事と両立させて行く事、だそうです。

 常にSNSやYouTubeで発信活動をされていて、こういう事を主張する度に異論・反論・批判が山のように届くのだとか。まあ「確かになあ」と思う所もあります。自分の凝り固まった『常識』とやらを崩していかなければ、なかなか受け入れにくい部分もあると思いました。

 でも、本書では「そんな事出来ねえよ!」と言う批判の声を上げる人に対しても、物凄い『熱意』を持って説得しようとしているんですよね。本当に自身を持って、『遊ぶ事がこそが必要』であり『楽しむ事こそが大切だ』と、何度も何度も相当な熱量を注いで言葉にされています。

 とても説得力があり、具体性があり、再現性もある。個人的には、『遊ぶ事』に対する考え方、そして『仕事』との向き合い方について、かなり意識が変化しました。

 いきなり書かれている事を全部こなせなくても、少なくても1日15分は『楽しい時間』を意識して『遊び』に注いでみて欲しい、と提案されています。そうすれば、きっと少しずつ日々の生活も良い方へ変わってくれるんじゃないかな、と。そんな風に強く思いました。