アレコレ読みたい雑記

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俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

[著者:ROLAND/KADOKAWA]


 『職業=ROLAND』。商品=著者自身を極限まで磨き上げるために、常に最大限の惜しみない自己投資を費やす。その厳格なまでのこだわりぶりに、目をそらさずにはいられない。

 常にタキシードでキメてる様子も、数々の名言(迷言)も、「だってローランドだから」の一言で全て納得させてしまう。そんな圧倒的な存在感。

 著者自身が自分の事を好きで好きで仕方なくて、大好きな自分を磨き上げるために徹底を尽くす。そして、何気なくさらっと名言(迷言)を残し、「俺が好きな“俺”が言うんだから間違いない」と絶対の自信を誇る。


 何と言うか、読んでいて口をはさむのが恐れ多い気持ちになってしまいました。凄いですね、この圧倒的な人の心を惹きつける強い魅力は。

 しかも、一見『自分が第一で全て』のようでいて、大好きな自分を好きでいてくれる人達に対して、常に最大限の敬意と感謝の優しい眼差しを向けている。近寄り難いようで、凄く親しみが持てる辺りも大きな魅力なのかなと思いました。

 あとは家族とのエピソードの時だけは、本当の“素の姿”が出ていたのがとても印象的でした。特に妹さんとの会話、思わず吹き出してしまいました。「こんな一面もあるんだなあ」と。