アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

70歳になってもボケない頭のつくり方

[著者:茂木健一郎/きずな出版]

 著者が影響を受けた『健康的で素敵に生きる(生きた)』知人や著名人や偉人などを例に挙げて、「この人は高齢期にこのような素晴らしい生き方をしている(していた)から、積極的に取り入れてみよう」と言った描写が目立っていたように感じました。

 健康や病気、運動や食事についての高齢者の向き合い方みたいなものではなく、主に『脳の老化』を防ぐための高齢者にとっての『良い頭の使い方』を重視した内容です。

 『年齢なんて気にしない』『もういい年なんだから……に縛られない』『常に好奇心を持って“一番若い今日”こそ積極的にやってみる』、などが個人的には特に印象に残るものでした。

年収100万で楽しく生きていく 20代でセミリタイア

[著者:パクチー大原/KADOKAWA]

 自分の中に存在しない『非日常』的風景な数々のエピソードは、読んでいて羨ましくなったり憧れを抱いたりするものでした。

 でも、これだけ波乱万丈な経験と失敗を重ねての成功体験を聞いても、自分で行動する事を考えると尻込みしてしまうんです。どうしても『安定』と『現状維持』が大好きで、高くて固くて大きい壁を壊せないのが大多数の人間だと思うので。

 ただ、もしも変わらざるを得ない状況に追い込まれた時に、著者の行動力や体験談は自分が変わる力や意欲や熱量になってくれるかも知れません。

 ちなみに一般的に言われている『セミリタイア』とは考え方が大きく異なっていて、その辺りの独自の視点も本書の見所のひとつだと思いました。

シャキッと75歳、ヨボヨボ75歳 80歳の壁を超える「足し算」健康術

[著者:和田秀樹/マキノ出版]

 健康維持の為に節制を課した生活を送るか、多少の不摂生には目をつぶってでも生活の質を意識して楽しく幸せな毎日を送るか。75歳以上の人は後者のような生き方を目指すべき、と著者は提言しています。

 病気と健康との向き合い方に関しては健康志向とは正反対の意見も結構あって、その年齢に達していない身としては、なかなか素直に聞き入れられない部分も正直ありました。どちらの方向を選択するかは『あなた次第』と言った感じです。

 高齢者医療と精神科の専門医として多くの高齢者と接して来た経験と実績があるので、非常に説得力のある内容だと思いました。ただ、本当に自分がその年齢になってみなければ実感出来ない感覚もあるのでしょう。

老人入門 いまさら聞けない必須知識20講

[著者:和田秀樹/ワニブックス]

 老年医学の専門家による、『老後生活の必須知識』についての解説。

 『老人』『老後の生活』『老後対策』など、結構間違えた先入観を植え付けられているようで、『本当に大切なものは何か?』を思っていたよりも知らないものだなあ、と感じさせられるものでした。

 健康、病気、食事、趣味や生きがいなど、高齢者ならではの高齢者に適した向き合い方がある。60代以前と70代以降で、その時々に合った生き方に変えて行く事で、幸せを感じながら老いを受け入れる事が出来るのかも知れません。

医者が教える 非まじめ老後のすすめ

[著者:大塚宣夫/PHP研究所]

 入浴は3日に1度でいい(それで死にはしない)
 栄養バランスは考えず好きなものを食べる(寿命にはあまり影響なし)
 モノは無理して減らさなくていい(物持ち過ぎ上等)
 誘いは受けよう(でもドタキャンOK)
 亭主元気で留守がいい(老後夫婦円満の秘訣)
 財産は残さない(いつ使うの? 今でしょ!)

 などなど。

 まじめにならずにちょっと力を抜いて生きよう=非まじめ=まじめに非ず(あらず)、な70代以上の『老後の生き方』についてのお話。60代までの生き方、持ちあわせている価値観とは当然ながらかなり違う。

 同じままでいては生き難い、何となくしっくりこない、なので楽になるよう意識して変わって行く事が必要であり大事であり、快適に老後を過ごす為の秘訣、と言う事なのかも知れません。

都会を出て田舎で0円生活はじめました

[著者:田村余一、田村ゆに/サンクチュアリ出版]

 常人には決してマネの出来ない、希少性価値のある体験談の数々はとても読み応えのあるものでした。自分の中での経験には絶対ないものなので、ひとつひとつのエピソードが実にきらきらと魅力的に輝いて見えていました。

 自分でやるには……たとえば覚悟を決めれば“100%無理”な事ではないのでしょうけど、この生活環境が『合わない』とか『好きなではない』と思ってる辺りで出来ないのだと思いました。

 ただ、もし実際に著者と同じような生活体験を数日でもしてみれば、人生観がひっくり返るほど変化する……かも知れません。

医師がすすめる 少食ライフ

[著者:石黒成治/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)]

 健康長寿である為に、内臓器官の働きを理解する。効果的な食事の内容や摂取量や摂取時間、日々の運動や適切な睡眠時間確保の重要性を知る。

 そして、これらの仕組みを充分自分の中に取り入れる事で、『何故“小食”が健康にとって重要であり必要なのか?』を理解出来るようになる。『小食生活にする事で身体にこんないい事が起こるよ!』的ものとは一味違う内容でした。

 ただ食事量を減らせばいいと言うわけではない、と言う所は大いに参考になりました。そして、医師の観点から健康と内臓機能の働きについて詳しく知る事が出来たのも大きな学びになりました。

賢者の睡眠

[著者:メンタリストDaiGo/リベラル社]

 『睡眠』に対して悩みを抱えている全ての人必読の書。決して誇張でも大袈裟でもなく、読みながら心の底からそう感じました。それだけ、読めば必ず自分が抱える『睡眠の不安』に立ち向かう自信をもらえます。

 日々の生活パターン、食事、運動、やるべき事、やってはいけない事、などなど。そもそも人間にとっての睡眠とは何か? について充分に示した上で、徹底的に『睡眠の質』を上げる事にこだわり抜いた内容でした。

 極論を言えば『最適は一人一人が違っていて人それぞれ』な気がするので、万人に共通する答えの提示にはならないのでしょう。

 でも、『睡眠の質』を充分に理解すれば、自分にとっての『最適な睡眠』もまた、見つけ出して理解出来て行くものだと思います。

キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ

[著者:森瀬繁智(モゲ)/すばる舎]

 『怒り』の感情の遠ざけ方やかわし方について。

 イライラした感情が心の内にふくれ上がる原因を探り、自分が何故怒りを抱えているのかを客観的に理解して、効果的な解消法を身に付けて行く、と言うもの。

 怒りの感情にも色々と種類があって、自分が今どんな怒りにまみれているのかを知り、抱えている怒りに対応した行動を取るのが重要なのかなと思いました。

 怒りの原因がどこにあるのか? これを理解するだけでもイライラがすっと和らいで行くと思います。

性格4タイプ別 習慣術

[著者:古川武士/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 童話『うさぎとかめ』に『行動傾向』を、『アリとキリギリス』に『動機傾向』を当てはめ、それを組み合わせて4つの『性格タイプ』を導き出す。

 その中から、どのタイプが最も自分に近いかを見つけて、傾向別に最適な習慣術を知って行こう、と言うものです。

 これは自分の傾向を探したり、知ってからの習慣術を取り入れたりするのがとても楽しい一冊でした。個人的には、めちゃくちゃピタリとはまるタイプがあって驚きました。

 ただ、あくまで適格タイプは傾向であってそれが絶対ではなく、誰でも別のタイプも少しは持ち合わせているものなので、日々の生活によって変化する事もある、とも言われています。

 自分とは異なるタイプを知ったり、そう言った人との上手な付き合い方を身に付ける事も大切なのかなと思いました。