[著者:勢古浩爾/光文社]
世の『バカ老人』達の実例を挙げまくってつばを吐き、もてはやされている『人生100年時代』に「コノヤロウ!」とケリを入れる、相変わらずの本音吐きまくりな様子は痛快で大好きです。
ただ、何となく過剰反応っぽい気がする辺りで、「もう嫌気がさしているんじゃないか」と、情報の浴び過ぎの気疲れが増していそうでちょっと心配になってしまいました。
まあこの辺は読み手の勝手な言い分で「余計なお世話」と言われりゃそれまでですが。どうも著者の人となりに触れている感じ、もう『嫌よ嫌よも好きの内』『分かっちゃいるけどやめられない』的な、バカ老人に関する情報遮断が出来なくなってるんじゃないのかなと。
面倒くさい嫌気は『毒』になるが、それをネタとして発散すれば『薬』となるのか。だとすればやめられないのも分かるような気もする。