アレコレ読みたい雑記

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自分がおじいさんになるということ

[著者:勢古浩爾/草思社]

 「俺、じじいになってこんな具合なんだけど、どうよ?」みたいな、他者の意見を聞きたがっていると言うか、反応を知りたがっていると言うか、承認を得たがっていると言うか、そんな感じ。

 世の『高齢らしい生き方』を蹴りつけたりつばを吐いてクソ喰らえと態度で見せているようで、実は『そんな風に思ってる今の俺ってこんなだ』を示したかったのかなあと。

 後半で過去の体験のエッセイ風になってまでぐだぐだ色々書いて語っているのは、結局黙っているのは寂しく物足りないから聞かせたがっている、と言う事なのでしょうかね(うるせえ余計なお世話だと言われそうだけど)。