[著者:堀江貴文/光文社]
ごりごりの自己啓発系とは一味違った、コロナショック真っ只中の『閉じた世界』を背景に送る、著者が2016年からコロナショック直前まで世界各地を訪れた『紀行文』的な一冊。
常に『コロナショック』と『閉じて分断した世界』を意識しつつ、「今僕らはこの世の中をどう生きるべきか」に焦点を当てた語り口調で、とても読み応えのある内容でした。
その中で強く感じたのは、多岐に渡る著者の『知識量』の凄さ。何処へ行ってもどんな場所でも、豊富に情報が飛び出して来る。“常に情報のシャワーを浴び続けている”凄味が感じられました。
あと印象的だったのは、世界中を旅して“日本の現状”を憂いながら、それでも日本の紀行で“日本の良さや可能性”について述べていた事。まだまだ日本も捨てたもんじゃないのかな、と何となく前向きな気分になれました。