[著者:落合陽一/PHP研究所]
『読書の方法』『本の読み方』的な話ではなかったです。著者の『読書感覚』を追体験するような感じ?
著者と同等以上のレベルの『知』が備わってないと、多分置いて行かれます。ちなみに私は置いて行かれました。
『忘れる読書方法』を論じているわけではない所はご留意を。
『読書の方法』『本の読み方』的な話ではなかったです。著者の『読書感覚』を追体験するような感じ?
著者と同等以上のレベルの『知』が備わってないと、多分置いて行かれます。ちなみに私は置いて行かれました。
『忘れる読書方法』を論じているわけではない所はご留意を。
「定年後まで働きたくねえ」「引退して悠々自適に暮らしてえ」とは言ってられなさそうな未来です。
とは言え、案外希望を抱かせてくれるデータによる考察も色々あったと思いました。意外に奥深い、『近未来の日本社会と高齢者の働き方』の考察はなかなか引き込まれるものがありました。
でも、本音はやっぱりどうしても「年取ってずっと仕事したくはねえなあ」です。まあ仕方がないと思っておこう。
余剰資金を作って、証券口座を開設して、投資信託のインデックスファンドに長期で積み立て投資で、各種NISAとiDeCoをやりながら、ひたすらほったらかす。
具体的な方法は、全部親切丁寧に本書に書いてあります。なにはともあれ一番大事なのは「まず、すぐにやる」。これに尽きる。
『マルチタスク』の勧め。『シングルタスク』への反論。
どう読んでも、『一点集中大好き!』な私には『マルチタスク』思考は全く合いませんでした。真っ二つに意見が割れそうだなあ、とは読みながら感じました。まあ人それぞれでしょうかね。
『たとえば寿命が残り2年だったらどうするか?』みたいな内容だと思ってたらそうではなくて、『そもそも人間にとって寿命とは何か?』を深掘りする内容でした。
実際の所、本当にそうなってみないと心構えもなにも分からないです。悪い方への想像妄想だけならいくらでも出来そうですけど。
『寿命』については、これまで知ろうともしなかった事が色々と分かったような気になれたかも知れません。
バカと無知の話を聞こうとしたけど、なんかよく分からなくて「言いたかった事って結局何だったんだろう?」と首を傾げていた私は多分バカなんだと思います。
主張している事が、あまり頭の中で『バカと無知』に繋がってくれなかったので。でも、多分『知』は得られたので無知ではなくなったかも知れません。
正直、自分が『老い』を感じる年齢に達した時どうなっているかは、全然想像もつかないです。多分それが当り前だよなあ、と思いながら『いい歳の取り方』を学ぶような感覚で読んでいました。
タイトル通り『品が良い』『賢い』『おもしろい』の三要素で、まず自分自身がそうなるように意識して高齢生活を送る。そうすれば、自然と周囲の視線も好印象を抱くものになって行く、と言った具合です。
今現在と先の未来では、身体の調子も精神の持ちようも必ず変わって来るとは思うんですが、根本的な『より良い生き方』と言う所は年代に関係なく通用するものなのかなと思いました。
心に抱え過ぎている色々な荷物を半分下ろせば、人生がもっと楽になる。つい「それが出来れば苦労はしないよ」と愚痴りたくなる心境に対して、誠実に解消法を伝えてもらえます。
個人的には、「自分はそんなに重荷は背負ってないよなあ」と思っていた所で、実は意外に余計なモノを背負い込んでいたな……と気付かされるものがありました。逆に、『減らし過ぎる』事にも“待った”をかけていたりして、『ほどほど』の加減の丁度良さになるほどなあと納得の思いでしたね。
「自分は何歳まで働くんだろう?」と、普段あまり先過ぎる『人生の仕事納め』については考えた事はなかったかも。と言うよりは、仕事を辞めた、仕事をしなくなった自分の姿が想像しにくいのかなと。本書に触れて、何となくですが仕事の終わり時のイメージが見えたような気もしました。
一旦定年を迎えても再就職するんだろうか、とかキッパリ辞めて好きな事して余生を送るんだとうか、など。たとえまだずっと先の事であったとしても、確実にその時へと向かっているわけなので、心構えはしっかりと作っておいた方がよいのでしょうね。
『イノベーティブ』=これまでにはなかった新しさを持つ、革新的な働き方を展開する8人の『イノベーター』達の仕事論と、著者から見た8人の人物像を交えて描かれている本書。
紹介されている人達の中で、個人的には武田双雲さんの人柄や考え方などが一番好きでした。共感を覚えたと言うよりは、自分も常にこんな風な心構えでいたいなあという憧れを抱くような感じ。
あと、本書は2015年刊行ですが、その7年以上経った2022年末に読んでみて、特にHIKAKINさんや田村淳さんは、ご自身が身を置く業界についてかなり的確に未来予測を述べられていて驚きました。
その通りになっている部分があまりに多くて。何年後かに読んでこう言った『凄さ』が見つけられたのが、何よりの収穫だったのかも知れません。