アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

お金の減らし方

[著者:森博嗣/SBクリエイティブ]

 「自分のお金の考え方や価値観を話すだけなので参考にしてもらっても困るけどね」と、突き放し方(と言うのも多分違うんでしょうけど)は初っ端から著者の特色が出ているなあって感じでした。

 別に勧めもしないし身に付けてもらわなくてもいいし、参考にするもしないもあなた次第ですよ、みたいな。

 要点は、『自分の軸で』『自分の為に』『自分の“欲しいものだけ”を買う』『他人軸に惑わされず』『他人の視点なんて無視する』など。

 同じお金を減らすなら、自分の好きなように納得の行くように後悔しないように減らそう、と。この辺りについても、共感するか反感覚えるかはご自由に、と言った具合の語り口調です。

 個人的には、共感を覚える事が多かったですが、実際これを理想とした“減らし方”が出来るかどうかはやってみないと分からない。

読書の価値

[著者:森博嗣/NHK出版]

 『僕は読書の感想を書く必要性を感じない』みたいな所があって、「ああ、そうなのかあ」と日々本の感想を書きながらも、何となく納得の行くような、説得力のある書き方だったなあと思わされてしまいました。

 著者の読書遍歴からの著者の抽象的な意見、みたいな言い方は最初からされていたので、個人的には納得感が得られて受け入れ易かったのかも知れません。

 あとは『自分で選んで自分の金で買って自分で読む』と言う意見。一見当たり前のように思えて、でも「そう言えば何となく薦められている事って結構あるかもなあ」思い当たる節がちらほらあったような気もしました。

破戒のススメ

[著者:堀江貴文/実務教育出版]

破戒のススメ

破戒のススメ

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 2021年9月の本書出版時、新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言が繰り返される中で、『不要不急』の制限を強制させらているような雰囲気、状況でした。

 そんな『不要不急の自粛』の風潮を、真っ向から「ぶっ壊せ!」と繰り返し強調しているのが本書の結論です。「抑え付けられるのが息苦しいのは分かっている」「でも自粛の“同調圧力”に屈してしまう」が、多くの人の心の声だったのでしょうかね。

 2022年12月現在、感染拡大と縮小を繰り返しながら、世間は『コロナウイルスと共存しながら生きる状態』に落ち着きつつある印象です。

 当時よりは、多少は自粛ムードはマシになったのかも知れませんが、本書で語られた『不要不急の必要性』と『今この時、好きな事をやる』は、今後も意識的かつ積極的に行動にして行きたいものです。

健康の結論

[著者:堀江貴文 予防医療普及協会/KADOKAWA]

 『予防医療』を意識して行う事、が本書の結論と個人的には捉えました。

 身体に不調が感じられない内、あるいは違和感を覚えても極めて軽度な内は、やはり健康に対しての危機意識は抱きにくいのかも知れません。

 『事前予防』と言う観点で、医療機関へ足を運ぶ事も積極的にはなれないのかな、と痛感させられました。

 罹ってからでは遅くても、罹る前で食い止められる症状は数多く存在する、本書で著者が特に声高く訴えかけている事だと感じました。

生とは、死とは

[著者:瀬戸内寂聴 堀江貴文/KADOKAWA]

 両著者による対談形式の内容。世代も価値観も大きく異なる両者が、死生観や戦争、原発問題などについて語り合って行きます。

 割と色んな箇所で意見の相違があったり、そこから話が噛み合わなくてちぐはぐした雰囲気もあったり。でも、最後には互いに相手の発言や意見や考え方を尊重している所は興味深いなと感じました。

 受け入れられない意見に対しては断じて首を縦に振らないなど、互いの本音がハッキリ見える所も面白いですよね。

35歳で夢をつかんだ「資産家」シンさんの教え

[著者:園原新矢/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)]

35歳で夢をつかんだ「資産家」シンさんの教え

35歳で夢をつかんだ「資産家」シンさんの教え

  • 作者:園原新矢
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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 労働者思考から起業家思考へ、起業家思考から経営者思考へ、経営者思考から投資家思考へ。

 ポイントは、行動力と試行回数と多くの“自分より格上の立場の人”との出会い、その中で自分にとっての指標となる良きメンター(相談者・助言者)と巡り合う、などでしょうか。

 個人的には、乗り越えるべき壁は非常に高いと感じましたが、その難しさも含めた“やりがい”を、マンガで分かり易く肌で感じ取れる内容でした。

50歳を過ぎて理想体型を手に入れた医者が教えるおなかの脂肪みるみる落ちて素敵に筋肉がつく最高のやせ方大全

[著者:吉原潔/文響社]

 太らない為の食事習慣の見直し、脂肪を落とす効果的で多彩な運動方法の数々など。特に強調して言われていたのは『長期継続』が大切なのだそう。

 なので、極端な食事療法や過度な運動による負荷は避けた方が良い、としています。理由は、短期的には劇的な効果が見られても、大抵のそれら方法が長期的な継続には繋がりにくいから。

 本書でも数多くの食事・運動の方法が掲載されていますが、『自分が目指す体型』を明確に意識しながら、それに合ったやり方を決して無理せず長期的な継続を目指して下さい、と述べられていました。

大往生 医者が考える最高の死に方と極意

[著者:和田秀樹/宝島社]

 悔いを残す事なく死に至り『大往生』を遂げるには、必ず訪れる『死』に向かってどう生きるべきなのか?

 「誰にでも当てはまるような正解・不正解はない」と指摘した上で、何事に対しても『自分軸』を持ち『自己決定』する事こそが最も大切だと述べられていました。

 もし『他人軸』の『他者決定』による他者の視線や意見に決定権を委ねてしまうと、後悔の先が自分以外に向かってしまい、結局精神的な負担を追ってしまう。

 『自分軸』の『自己決定』で選んだ道なら、たとえどのような結末だとしても、選んだのは自分自身だから納得は出来るだろう、と言うわけです。

老害の壁

[著者:和田秀樹/エクスナレッジ]

 本書で触れられている『老害』とは、『高齢者に対する同調圧力』との事。運転するな免許返納しろ、コロナ感染しやすいから外出控えろ、年甲斐もなく娯楽ではしゃぐな、性欲出すなみっともない……などなど。

 そんな、メディアやマスコミなどの偏った報道がの影響からの同調圧力に屈しない、『老害の壁』を乗り越えるためには?

 高齢者に向けての激励のメッセージとしては、『そんなの気にせず萎縮せず、好きな事して伸び伸び好きに生きよ』との事(ただし、自身の言動が元で他人に迷惑や不快感を与えるような行為はないように、と記した上で)。

 個人的には、本書のメイン層とされている高齢世代ではない身にはとって、高齢者への接し方や向き合い方について参考になるものが多かったと思いました。

安い・美味しい・簡単 実践 健康食

[著者:岩田健太郎/光文社]

 世の中にあふれる健康に関する『食事療法』は、何が正しくて何が間違いなのか? どれが良くてどれがダメなのか? 本書の中での回答は『人による』『人それぞれ』。

 何故なら、正しいか間違いか、良いか悪いか、の『0か1かの結論』を、大抵“万人に向けて”伝えられているので、本当に自分に合うかどうかは実践してみないと分からないから。

 たとえそれがエビデンスの高い研究結果だとしても、鵜呑みにするのではなく探り探りで、自分の身体に聞きながら=実践しながら、最適な方法を探して行く事が肝心なのかなと思いました。