[著者:岸見一郎/PHP研究所]
人は誰かとつながらずには生きて行けない、を実感させられるような話でした。「いや、そんなことはない」と思いたくなってしまうんですけどね、実際には“普段あまり意識してないようなつながり”と言うやつがいくらでも存在するわけで。
タイトルの『つながらない覚悟』を自分が抱いて示すには、どんなつながりが自分を縛っているのかを理解しなければならないのかも知れません。
哲学的な分野とアドラー心理学の部分は、ちょっと回りくどい難解さがあって理解するのに手こずりましたが、じっくり噛み締めて読む程に『他人との繋がりの複雑怪奇さ』を知る事が出来たのかなと。