[著者:戸谷洋志/創元社]
日々、当たり前のように活用しているSNS。
そのSNSに積極的に関わり使っている『私(自分自身の事)』とは一体何なのか?
そこにはどのような現象が起こっていて、『私』の思考や感情に影響を与えているのか?
哲学を用いて深く考察して行く。
頭ごなしに依存症を訴え警鐘を鳴らしたり、炎上拡散や誹謗中傷などの危険性を指摘するものとは一線を画す内容で、とても面白かったです。
特に『批判しない』を一貫している語りは新鮮に映りました。
「自分が今、どんな気持ちでSNSと付き合っているのか?」を、冷静に客観的に見る事が出来たんじゃないかなと。