[著者:宮口幸治/新潮社]
発達障害を抱えてるなどで、『やろうとしているのに、出来ない』『出来るようになりたいのに、頑張れない』相手に向けて、『出来なくてもいい』『無理しなくてもいい』みたいな声掛けが、いかに無責任な対応かを思い知らされる。
正確には、相手の本質を理解しないで安易に投げかける事が無責任な対応となるわけですが。一見すると適切な対応のようでいて、実は効果的でないばかりか逆効果になり得る、という著者の言葉に色々と考えさせられてしまいました。
もし自分に『やろうとしているのに、出来ない』相手の対応を迫られる事になったとしたら、果たして適切な関係を築けるかどうか……非常に難しい問題。