[著者:田口まこ/三笠書房]
『あなたのその長文、読まれてません』
本書に対しての興味を引く一行は、こんな感じ? どうでしょう?
ズラズラと文字を並べた長文は、たとえ興味があるジャンルでも読む前から避けられるので、『最初の一行で心をつかめ!』だそうです。要は『キャッチコピー』のお話ですね。
読書感想を書くときに「なにか参考になるかなあ」、と思ったのが手に取ったきっかけです。
本書に触れてみた感想は、「“心に刺さる一行”を決定するまでに、ずいぶん手間をかけるんだなあ」でした。
たくさんのネタを出しまくって、その中から絞りに絞りまくって、「これこそは!」とたどり着いた一手を打つ。そんな印象。考え抜いて決めたからこそ、他人の目を引く輝きが生まれるのかもしれません。
では、感想を書くときに活用できるのかどうか? 作品の内容や雰囲気が直接的に伝わる表現を繰り出せれば、効果はあるのかなと思いました。でも、これはやってみないと分からないですね。ひねり出す作業も、慣れないうちはなかなか難しそう。