[著者:瀧森古都/大和書房]
『猫』が繋ぐ、幾つかの『縁』の物語。
めちゃくちゃ惹き込まれました。面白かったですね。特に最終話は先が気になって気になって、最後まで止まれませんでした。
個々のエピソードも良かったんですけど、特に終盤の伏線の回収、そして物語の収束のさせ方は、本当に見事と言うほかなかったです。
本書は『生きる意味』がテーマとの事。
五郎も宏夢も、門倉社長も弓子も、そして終盤で物語に大きく影響を与えた“人達”も、それぞれにもがき苦しみながら『生きる意味』を探し続けていました。その生き様、とてもまぶしく輝いて映りました。改めて、とても素敵な物語でした。