アレコレ読みたい雑記

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がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方

[著者:関本剛/宝島社]

 『余命2年』を宣告された、終末期がん患者を支える『緩和ケア医師』である著者自身から語られる、“今”の本音の全て。

 著者の状況は把握した上で読み始めたのですが、そんな心構えでも、冒頭の言葉からもう血の気が引くような気持ちになってしまいました。

 最も伝えたかったのは、著者自身の病状以上に、『緩和ケア』と言う医療と、著者が携わったがん患者達の声や言葉から発せられる“生の感情”だったのではないかな、と。個人的にはそんな風に思いました。


 がん宣告が2019年10月。そこから2年……ハッとなって、気付けば著者の現在を調べていました。

 今日現在の時点で、ご存命で『緩和ケア医師』としてがん患者の方達と向き合っておられるそうです。

 赤の他人のただのいち読者の気持ちなのですが、一日でも長く命が灯り続けますように……そう願わずにはいられませんでした。