[著者:河合香織/文藝春秋]
『老化現象を止める』とか『ヒトの限界まで長寿を目指す』とか。これらに対する研究者たちの、『意欲』を超えた『執着』や『執念』みたいなこだわりを感じさせられる内容でした。
『主にマウスの実験検証がヒトに応用出来るのか?』な疑問視は本書の中で再三あって、「ま、そりゃそうだよな」みたいな気持ちで捉えてました。まあ、現段階では現実的ではない突飛なものが多かったのでね。
本当は、「そんなに長生きして何をするんだ?」の“何をする”を重視して考える方が大事な気もするんですけど。老化を遅らせたり長寿を目指すのは、あくまで何かをする『目的』の為の『手段』に過ぎないんじゃないでしょうかね。
実際「長生きしてどうすんの?」って聞かれてどれだけハッキリ『目的』を持って答えられるか、と言った所です。