[著者:伊集院静/講談社]
生前書かれた名言や至言などは、亡くなれれた後に触れると、より一層心に突き刺さると言うか染み入って来ると言うか。
特に生死にまつわる言葉などは、当然ながらまだ生きている内に述べられたもので、その事を意識させられては、「ああ、もう亡くなられてるんだよな……」と何とも言えない気持ちになってしまいました。
価値観の相違で、「あなたはそう言うが、私はこうなんだけど」とか反発したくなる言葉も案外ありましたけど、そんなぶつかりみたいな所も含めて、深く心に刻み込ませてもらえたように思いました。