[著者:ひすいこたろう/ディスカヴァー・トゥエンティワン]
1ページにでかい文字で“デン!”と、
「はい。あなたはたったいま死にました。」
この初っ端の振りで、思わずのけぞってしまいました。
本書はタイトル通り、
『もしも自分があした死ぬことが確定したら?』
と意識しつつ、
・自分が今どんな生き方をしているか
・どうすれば死に至る時、充実した人生だったと言える日々を送れるか
などを自身に心に問い掛け、考えながら答えを探してゆく。
そんな思考の手引きとなる一冊です。
個人的には、正直なかなか『あした死ぬ』状況は意識し辛かったです。
難しいですよね、本当にそんな状況にならなきゃ……と思ったりも。
でも、多分心のどこかでは無意識の内に、
『自分だけは死ぬ事はない』
と「死」を見ないように遠ざけ押し込めていたのかも知れません。
誰だって、“今より先の自分”がどうなっているかは分からない。
だからこそ、やがて来る死の訪れを意識しながら、今の自分を見つめ直す事も必要なのだと感じました。