アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

私は逃げるとき、いちばん勇敢な顔になる

[著者:ユン・ウル/Gakken]

 逃げる極意が学べるはず……と思ってたら、とにかく他所からの引用がやたらと多い印象で、小説、映像、などのフィクションを背景に『逃げるとは何か』を聞かされている感じでした。

 手応えとしては「把握出来たんかなあ?」みたいな。どうだったでしょう、と思わず自問する程度には難しかったかも。

孤独の価値

[著者:森博嗣/幻冬舎]

 『楽観的孤独』と『悲観的孤独』、あなたはどっち派? と問い掛けられているようでした。「いやそもそも孤独に流派なんてあんのか?」みたいな疑問を抱きつつも、どうやら孤独にも良し悪しの種類みたいなもんがあるらしいですよ。

 圧倒的孤独肯定な『孤独の超ススメ』本で、これだけ推されたら読めばほぼ『良い方向の孤独思考』が芽生えるはず。実になるかどうかは人それぞれ。でも「孤独も案外いいもんかもなあ」と感じられると思います。

ぼけの壁

[著者:和田秀樹/幻冬舎]

 高齢者専門の精神科医の観点から、主に『認知症』と『老人性うつ』について。同著『80歳の壁』の補強版にような位置付けで、前述の症状についてはこちらの方でより詳しく語られている印象でした。

 認知症に関しては、一般世間の常識と思われていた誤解や認識違いが結構あって、改めて得られた気付きも多かったです。

 あと、認知症と老人性うつの違いや高齢者にとっての『危険度の差』などは、当事者は勿論ですが、介護する側にとっても非常に為になる内容と感じました。

群れずに心穏やかに生きる 正しい孤独マインド入門

[著者:コスメティック田中/KADOKAWA]

 ふと「孤独だなあ」って思ったりする事が、“悲観的”な方へ向かないようにする意識が保てるようになれる、かも知れない。孤独である事を肯定し、賛同し、好感を抱ける方へ向かわせてくれるので。

 『孤独な状況』を結構『イメージ先行』でネガティブに捉えている人もいそうな気はしますが、決してそんな事もないよ、と楽観的に思わせてもらえる内容でした。

ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

[著者:木村尚義/あさ出版]

 「真実はいつもたったひとつ……じゃないのかも知れない!」。

 目に見える常識を『疑い』、別の答えを『考え』、抜け道を『生み出す』。固定観念を捨てて、常に別の答えがないかを探し続けてみる。

 『柔軟な思考』を鍛える方法です。ガチガチに凝り固まった頭が、少しはマシにほぐれてくれたかも知れません。しかしながら、大胆な発想の転換・広げ方はなかなかに難しい……。

FIREした人は本当に幸せなのか

[著者:寺澤伸洋]

 成功した人って、少なくとも「あぁ、とっとと仕事辞めてえなあ」みたいな『早期リタイヤ先行思考』ではないように感じられました。

 でも、世の中でFIREに憧れやら理想やらを抱く人って、そう言う思考になっているのが少なくない気もします。『FIRE達成=人生のゴール』ではない事は、著者の体験談からもの凄く良く分かりました。

 長い会社勤めからフリーになった時の“気持ちの切り替え”の大切さは、目指す人にとってはよく覚えておくべき事なのかも知れません。

30代で4500万円貯めた僕の世界一たのしいお金の増やし方57 凡人でもサイドFIREできる節約・投資・副業術

[著者:節約マスクかおる/KADOKAWA]

 月間、年間、10年間、20年間、30年間……どれだけ『お金がかかるか?』を意識しながらシミュレーションして、大体でも把握しておくことはとても大事。

 『自分の収支の推移を知る事』は、お金を増やす為の基礎中の基礎で、それだけに疎かに出来ない重要性を感じました。

 生活スタイルも変わるだろうから、その都度シミュレーションしながら、堅実に収支を把握し続けるだけでも充分に効果的だと思います。

読書の常識を超える「Kindle Unlimited 7つの活用術」

[著者:小田やかた]

 『Kindle Unlimited』のサービス利用に“絶対向いてない”人。『どうしても紙の本じゃなきゃダメな人』『常にいち早く最新刊を読みたい人』。

 それ以外の本読み好きなら、無料期間だけでも試す価値ありかと。大体2、3冊読めば月額の元は取れるので。

 気軽に読み捨て(途中で読むのやめて返却)出来る点は大いに納得で、思わず「うんうん」と頷いてました。

なにものにもこだわらない

[著者:森博嗣/PHP研究所]

 でも『こだわらない事』に“こだわっている”と捉えてしまうと、もうその場で思考停止して動けなくなってしまう。

 そこまで思考の沼にはまると、「ひねくれ過ぎなんじゃないの?」とはなりそうですが。執着を手放すとは、言うのは簡単、行動するのは超絶に難しい、と思い知る。

「死」を考えて、今日を生き切る

[著者:玉置妙憂/マガジンハウス]

 『ピンピンコロリ』で死ねたらいい、なんて理想は実例の少ない“夢物語”であって、実際は『死ぬ事』は本人にとっても看取る側にとっても非常に「面倒臭いものだ」と言う事を突き付けられたような感じでした。

 目を背けたくても背けられない、“背けてはいけない現実”と向き合う大切さを身に染みて思う。思っていたよりも、ずっと残酷で救われない現場の現実を知って理解する、それだけでも来るべき時の些細な心構えにはなれるのかなと。