[著者:スペンサー・ジョンソン/扶桑社]
単純明快ながら奥が深い。二匹のネズミに二人の小人、考え方も行動も違うタイプの彼らの中で、まるで「あなたは一体どのタイプに当てはまるでしょうか?」と問い掛けられているかのようでした。
大体の人がどのタイプかに当てはまると思うんですけど、読んでいて強く感じたのは、『言いたい事は分かっているけど実行に移せないから難しいんだよぉ……』でした。人間って『安定』とか『現状維持』に甘んじて引きこもりたくなるもんなんですよ……多分。
自分でもこんな消極的な態度はどうかと自覚してますが、結局『どうしても変わらなければならない状況』に追い込まれでもしなければ、なかなか新しい道へ踏み出せないのかも知れません。そこが、本書で書かれていた『やるべきなのは単純明快なのに厳しく難しい所』なのだと思います。