[著者:宮口幸治/新潮社]
『非行少年』の多くに見られる、
・認知障害
・知的障害
実際に、少年院の現場で多くの非行少年と接した著者の視点から、これらの障害が抱える重大な問題と、具体的な解決案がつづられている。
読んでいて思い知ったのは、
・他人の内面感情が引き金となる行動の本質は、一見しただけで他者には理解が難しい
・特に、軽度な認知障害や知的障害を抱える人のそれは、更に見え難いものとなってしまう
この事を踏まえて……
一見して突飛な、異常な、常識外れな言動を起こしているように見えていても、外面には見えない内面の底に、重大な原因が隠れているのかも知れない。
と言う事を、日々の生活の中で意識したい。