［著者：鈴木祐／河出書房新社］
世にあふれる『時間術』を使っても、何故か効率化が見られない。実践しているのに限られた時間を有効に使えている気がしない。そんな疑問に対して、本書では『そもそも人が感じている時間とは何か？』を深く掘り下げ、とことんまで追究しながら答えを導き出して行きます。
読んでみて、まずこれまで自分が常識と思っていた『時間の概念』が見事にひっくり返ってしまいました。多くの研究や実証実験の結果を元にした追究の果てに、『時間の真理』が待ち構えていたように思いました。
説得力があって納得も出来て、更に印象的だったのは『抜群に分かり易くて面白い』と言う事。どの項目に対しても、難易度を段階的に下げながら、誰にでもすぐにでも実践し易いように徹底配慮された説明でした。
『万人に通用する時間術は存在しない』とした上で『ただし自分の“特性”を理解する事で、自分に最適な時間術を導き出す事は可能』と言った部分は、個人的には特に意識して実践してみたい所でした。
