[著者:黒尾誠/幻冬舎]
『リン』という物質とは一体何か? 人体にどんな影響を与えるのか?
あまり聞き慣れない、一般的にもそれ程知られていない、でもその本質を理解しておかないと健康を害する恐れが大いにある。そんな『リン』について詳しく書かれた一冊です。
人間の骨を作るのに必要不可欠なものでありながら、一方で体内での過剰な蓄積は腎機能に大きな悪影響を及ぼすもの、だそうです。読んでみると、リンについてはまだ色々と研究途上の段階と言う印象でした。
投薬での治療や緩和方法はありながら、実際には保険適用外だったり限定的な症状でしか使用出来なかったり、治験不足による著者の歯痒い思いの一端も覗い知れました。
今の所はリンが多く含まれているであろう食品を知り、それら食品からの過剰摂取に気を付けて、日々の適度な運動を心掛ける事が一番の対処のようです。