アレコレ読みたい雑記

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70代で死ぬ人、80代でも元気な人

[著者:和田秀樹/マガジンハウス]

 活動的に生きているかどうか? 本音を抑え込まずに自由に生きられているかどうか? この辺りの差が元気に生き続ける人と、そうでない人の差に繋がるのだとか。

 好きな事や夢中になれる事を見つけて、『精力的に外へ出て活動する事』によって、活動的で自由にやりたい事をやれる日々になり、結果として心身ともに健康で充実した生き方に繋がって行くのだそうです。

 主に70~80代の方に向けられているので、そこから下の世代だと、もしかしたら感じ方や捉え方が違って来るのかも知れません。一番違いを感じたのは、健康との向き合い方や病気との付き合い方についてです。本来なら予防や根治に努める所を、70~80代は日常的に活動を極端に害するものでなければ、“身体に負担をかけてまで治すのは充分考慮した方が良い”と述べられています。

 要は病気治療や予防医療よりも、趣味や生きがいを優先させよ、と。その方が精神的に病んでしまう、老人性うつ病や認知症の進行を遅らせる傾向にあるのだとか。高齢者専門の精神医療に長年携わって来た、著者の経験に基づいた言葉なので、説得力は充分にあります。

 個人的には実際にその年齢に達するのはまだまだ先なので、正直何とも言えない所なのですが……好きな事をやって精力的に生きるのは、年齢問わず元気に生きる事に対して有効なのかなと思いました。