[著者:水野敬也/文響社]
テーマは『お金』と『幸せ』。だそうですが、真のテーマは『才能』についてかな、と個人的には思いました。
相変わらずなお調子もんの“関西弁オヤジ風”な、ゾウの神さまガネーシャ。
人の神経を逆なでする事にかけては右に出るものなし、で相当にめちゃくちゃなことを言ったりやらせたりしてきます。
読んでる方は、たとえ理不尽な仕打ちに見えたとしても、必ずそこには『深い意味』があると理解してるのでね。まあ無茶な振る舞いも許せてしまうわけですが。
主人公の立場からすれば、ガネーシャの『真意』を理解するまでずいぶん苦労させられるなあ、って感じでしたよね。
自己啓発な要素は多く含まれていますが、何より物語の読み物として面白いんですよね。
しれっと釈迦がレギュラー扱いになってたりとか、今回目立った活躍してた貧乏神も強烈な個性出してたりとか。
救いを求める主人公と、すっとぼけたガネーシャとの掛け合いも相変わらずで楽しかったです。