[著者:ゴルゴ松本/中央公論新社]
笑いコンビ『TIM』のゴルゴ松本さんの著作。
現在までの10年間で、少年院の少年たちに向けて、数多くの講演をこなされて来たそうです。
その事は本書で初めて知りました。
実際にはかつてその様子がテレビで話題になったそうで、活動自体が隠れていたわけでないそうです。
ただ、少年院での講演活動を通じて著者の考え方をここまで深く語ったことは、これまでになかったとの事。
読んでいて凄く印象に残ったのは、
『漢字』に対する知識の幅や深さが物凄い
と言う事。
独自解釈で用いている部分は大きいんですが、他者の悩みに応じた『漢字を使っての伝え方』が実に巧いんですね。
たとえ本来の漢字の成り立ちとは異なる説明でも、凄く説得力のある回答をされていて、本当に驚かされました。
正直、「命」の“漢字ネタの人”と言う印象だけでしたが(済みません……)。
本書を読んで、全く違う新しい別の一面を知れた事がとても印象的でした。