アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

仕事が速い人は、「これ」しかやらない ラクして速く成果を出す「7つの原則」

[著者:石川和男/PHP研究所]

 『仕事の力の入れ所を見極める』。本書の仕事が速い“デキる人”の行動原則を見れば、自分が“仕事の遅いデキない人”になっている原因がハッキリと見えて来る。

 どこに力を入れるべきで、逆にどこで力を抜けばいいのか? 仕事をする上で見落としていた事に気付いて「なるほと」と納得出来る一冊です。

 比較対象として遅い人の特徴なども挙げられているので、「自分は遅い方だなあ」と感じた人は、改善する意味でこちらも参考になると思いました。

絶対忘れない勉強法

[著者:堀田秀吾/アスコム]

 実際の内容は“絶対に忘れない”に特化した記憶定着に関する事ばかりではなくて、様々な理由で『勉強に向き合いたくない』と言う気持ちを効果的に変える方法の数々です。全部の勉強法の項目で実証実験と結果が掲載ざれていて、それに基づいての効果を解説されていました。

 ひと通り目を通して見て、「これ面白そうだな」と思う方法から手を出してみるのがいいのかも知れません。嫌々やるよりは、興味を持ったものとか好きそうなものの方が定着しそうなので。

 個人的には『つべこべ言わずにとにかくまずやる。それで“やる気”も自然と付いて来る』が気に入ってます。シンプルなのが良いです。

世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業

[著者:河合 克仁 Nami Barden/すばる舎]

 自分が『今、何かに苦悩している』事を自覚して、何に苦悩しているか頭に浮かんだ事を次々書き出し(少なくとも15個以上)、そうやって深掘りした幾つもの『心の声』から“本当の悩みの核心”を突き止める。

 辿り着いた悩みの核心とは、無意識に思い描いている『自分の理想像』(こうすべき、こうなりたい心)なのだそうです。そこから深層意識の理想像が自分の心を縛り苦しめている、と言う気付きに繋がって行きます。

 本当の気付きが得られた瞬間は、パッと心の霧が晴れるような清々しい気分になるのだとか。ただ、無意識に抱いているだけあって、「これだ!」と自分の苦悩の理想像に辿り着くのは結構大変そうです。心の声の書き出しを、焦らずじっくり丁寧に取り組むのがコツなのかも知れません。

血管を鍛えるとすべてよくなる! 血圧も、血糖値も、内臓脂肪も!

[著者:加藤雅俊/講談社]

 体内の血管の仕組みを理解しながら、血管を鍛える方法を知る事の出来る一冊。キーワードは『1日3分スーパーマン体操』。

 印象的な名前に負けない血管に効果抜群の体操だそうです。運動姿勢など写真での詳しい解説付きで、1日3分なので簡単で継続しながら取り組み易いと感じました。

 本当は実践した人の経験談なども聞きたい所でしたが、その辺は自分で実践してみて効果を実感してみたいと思います。

 あと、体内の血管の働きや流れの仕組みのついて普段触れる機会もなかなか無い事だったので、健康を保つた為の理解が深まる内容でした。

炭水化物が人類を滅ぼす ~糖質制限からみた生命の科学~

[著者:夏井睦/光文社]

 糖尿病患者の食事療法として、『糖質制限食』が改善の最適解だと言う事。糖尿病でなくても、糖質制限は様々な身体の不調を驚くほどに改善してくれると言う事。一体何故か? 強い根拠と説得力を持ち合わせ、大体投げつけられるであろう異論反論を真正面から冷静にぶった切る。

 後半は雰囲気が少し違っていて、大胆な仮想を立てての思考実験的な内容で、専門分野については色々難解な所もありましたが、なかなか興味深い考え方だなあと思いました。

 元の話はカロリーやブドウ糖や穀物から始まって、生物の起源や地球創生期まで話を掘り下げている。ちょっと「今何の話してるんだっけ?」と迷子になったりはしましたが、最後で元に繋がる辺りでなるほど納得でした。

患者よ、医者から逃げろ ~その手術、本当に必要ですか?~

[著者:夏井睦/光文社]

 従来の医療機関のやけど治療とは異なる、『湿潤療法』という治療法を確立した創始者である著者が、医療機関の変わらない従来医療の問題点と『湿潤療法』の有用性を独特の切り口で投げかける。

 『やけどの手術と治療の話』ではあるのですが、それ以外にもやけど治療にほんの少しでも関わりのある事柄にあちこち話が飛んでいる。

 結構専門的な話も多いので難解な部分もありましたが、そんな著者が“好き放題に書いている”と言われている様子が実に軽快で面白いです。

 個人的には、医療機関の『間違っていると分かっていても変われない治療体質』に関して特に印象に残るものでした。

「ケトン体」こそ人類史上、最強の薬である 病気にならない体へ変わる“正しい糖質制限”

[著者:宗田哲男/カンゼン]

 糖質によるエネルギー体質から、脂質によるエネルギー体質(ケトン体質)に変える。様々な身体の不調を改善するその驚くべき効果の数々を、糖質制限食の有用性と共に詳しく解説されているのが本書の内容です。

 著者ご自身が積極的に糖質制限の効果を示されているだけあって、非常に強い根拠と説得力が感じられるものでした。

 ただ、糖質制限を始め、高ケトン体の危険性、コレステロール値、“3食バランス良く”のカロリーバランス、などに関しての嘘や誤解は根強く残るんだろうなと言う気もします。本書のように色々な経験や実証に基づく根拠を示しても、受け入れられるか認められないかは結局その人次第なのかなと。

ケトン体が人類を救う ~糖質制限でなぜ健康になるのか~

[著者:宗田哲男/光文社]

 糖尿病患者における『糖質制限食』の取入れに批判的立場の糖尿病学会と、ご自身の実証や患者の経験や高レベルのエビデンスなど、様々な根拠を示して糖質制限食の有用性を主張する著者との抗争、みたいな雰囲気を醸し出していました。

 まあ抗争と言う物言いは大げさにしても、これだけ根気強く説得されても、賛否両論の風潮は根強く残るんだろうなあと思いました。

 個人的には、糖質制限食も体に良好な効果も実践して実体験しているので、本書の内容には完全同意と言った感じです。ただ、結局は実践して効果を感じないと受け入れ難い事なのかも知れません。

 あと、産科医である著者の経験から『妊娠糖尿病』に関して特に詳しく触れられており、妊婦さんと糖尿病の関係性や対応については非常に参考になる内容と感じました。

つみたて投資の終わり方

[著者:カン・チュンド]

 昨今『投資の始め方』に関する書籍は数あれども、本書のような『投資の終わり方』に触れた書籍はあまり目にした事がありませんでした。

 『つみたて投資』は長期投資・長期保有・長期運用が鉄則で、最近の流行に乗って始めた多くの人がまだ60歳以上の高齢期には達していない為、本書のような『切り崩して使う』段階についての詳しい書籍は目立たないのかも知れません。

 でも、確かに「そう言えば増やすのは分かったけど、切り崩して使う時はどうするんだろう?」と言う疑問は常に何となく浮かんでいました。“その時が来たら”を想定しつつ、非常に為になる内容だと思いました。

70歳の正解

[著者:和田秀樹/幻冬舎]

 70歳に向けて、60代から意識して取り入れておくべき事、身構え方についてなど。同著『80歳の壁』とは、結構な部分で助言内容が異なっていました。

 頭を使って勉強し続けて、脳の活性化を促して認知症リスクを抑える。介護保険制度を始め、高齢者が利用出来るお金の補助制度を充分に理解して覚えておく。仕事をやれるだけ続ける、ただし時間の余裕が持ててストレスがたまらず好きになれる事に移行するよう意識する。印象に残ったのはこの辺りです。

 特にお金に関わる高齢者支援の制度は、国からは特に通知も説明もなく、こちらから申請しなければならないものが多いようなので、まだ先の事だと思わず知っておくべきものだと感じました。