アレコレ読みたい雑記

ジャンルを問わず書籍読んで感想書くブログ

スタートライン

[著者:喜多川泰/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 人はいつからでも自分を変えられる。

 そのスタートラインに立てる。

 十八歳の男女の恋愛模様を通じて、その様子が物語の中で描かれて行きます。

 個人的には、自己啓発よりも物語自体がとても印象に残りました。

 互いに辛く切ない状況を経て、五年後の状況が語られて……と言う終盤の展開はとても素敵なものでしたね。


君と会えたから……

[著者:喜多川泰/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 主人公の生き方を前向きに変えてくれた、とある少女との出逢いと、7つの『教え』の物語。

 二十年後のスタートから、過去の十七歳の時を振り返って行く。

 自己啓発要素を含みながら、優しくて切ない恋愛模様と青春が描かれて行きます。

 「とりあえず行動してみようか」と、思わせてくれるヒントがスッと頭に入って来るような印象でした。

 ヨウスケとハルカの恋愛を描いた物語としても、とても面白かったですね。 


むき出し

[著者:兼近大樹/文藝春秋]

 これって、まさか著者の実話とかじゃないよね?

 ……と思ってウィキペディアとか他者の感想とか調べてみたら、創作どころかかなりの『実体験』を元に構成されていると知って衝撃を受けました。

 読み終わってから色々分かったので、結構ショックを受けたと言うか。全部が全部『本当』ではないと思いますが、部分的に何度も読み返しては、自分でも良く説明できない深いため息をもらしてました。

 少年時代の主人公は、正直全く共感出来なくて。「なんでこんななんだろう?」って、ずっと否定ばかりしていた気がします。

 見方が変化したのは、留置所に入った主人公が過去の事を振り返った辺り。これまでと考え方が明確に変化して行く姿と感情が、とても印象に残りました。


無敵の思考

[著者:ひろゆき/大和書房]

 ひろゆき流、“生き易く”なる為の思考法と『21のルール』。

 自分で〇〇な行動を取った場合、「絶対に自分はこうする!」、と独自のルールをあらかじめ定めておこう。そうすれば、どんな状況や局面であっても、自分自身の“芯”はブレない、と言う話。

 著者はこうやってルール化して生きている、とヒントを21項目出してくれているわけです。納得の行くものと受け入れ難いものとがあったので、個々に取り込み易い所から参考にして行けばいいのかなあと思いました。


働き方 完全無双

[著者:ひろゆき/大和書房]

 『ベーシックインカム』って、実現可能なの?

 現時点では厳しい(財源の問題などで)。ただ、将来的にはどうか……と言う段階。

 ベーシックインカム主体の話ではないんですが、推進派らしい著者の意見が随所に出ていたので。巻末の『ベーシックインカム案』などは、なかなか興味深い試算だなあと思いました。


 本題は、経済成長の見込めない日本で、個人としてどう『働き方』と向き合うべきか? それから、日本全体として、どんな政策で“生き延びて行く”べきか? と言う事なども語られていました。 

 正直、結構読んでいてネガティブ思考になりがちでしたが、まだまだ落ちずに踏ん張れるやり方もあるのかなと、気付きを与えてもらえるような一冊でしたね。


仕事も人間関係もうまくいく放っておく力

[著者:枡野俊明/三笠書房]

 曹洞宗の住職さんによる、99項目の教え。

 見開き2ページで1項目の教えが描かれています。

 非常に読み進めやすく分かり易く、すんなり頭と心の中に染みわたって行きます。

 そう言った構成的に読み返しもし易いので、自分の気持ちが行き詰まった時に、幾度でも『救いの一冊』になると思いました。

 まあ思考をより良い方向へ持って行くのは、聞いて実行するのもなかなか難しい所なのかなあ、思ったりもしましたけどね。

 慌てず焦らず急がず、じっくり腰をすえて、自分自身の心と向き合うのが良いのかも知れません。


精神科医が教える 60歳からの人生を楽しむ孤独力

[著者:保坂隆/大和書房]

 60歳から意識すべき『孤独力』って何?

 最近、個人的にやたらと気になってるシニア世代に向けられた一冊。

 受け入れるかどうかは、当たり前だけど読んだ人次第。素直に受け留めた方が良い方へ向かうのは間違いないと思います。

 ただ、単純に全て言うとおりにやるのではなく、その助言を受けて行動したら「自分がどう変われるか?」を考えながら取り入れて行くのが良いのかなあ、とも思いました。


賢者の書

[著者:喜多川泰/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 9人の『賢者』の教えから、様々な“生きるヒント”を得て行く。

 ファンタジーな世界観で、現実味溢れる『前向きに進む』意欲をもらえる一冊でした。

 あとはやっぱり著者の物語、語り口調に惹かれますね、個人的には。もっと色々同著作を読んでみたくなりました。
 

ハリー・ポッターと賢者の石

[著者:J・K・ローリング/訳者:松岡佑子/静山社]

 映画は全くの未視聴なので、本書が初ハリー・ポッターでした。

 最初はファンタジーな世界観で魔法がビシバシ飛び交う……みたいなのをイメージしてたのですが、実際にはちょっと違う手応えでした。

 人間的な脆さや醜さ愚かしさ、あとは精神的な不安定さだったり、負の感情がドロッと流れて来たり。結構人間の“生々しさ”が随所に込められているなあって思いました。


 ハリーは天才的な魔法の使い手、と周囲からは称賛されていながらも、実際の所まだまだ潜在能力は未知数なんですよね。おそらくヴォルデモートのハリーへの執着は今後も続くと思われるので、今後彼とどう関わって行くのかも気になる所です。

 あと、ダーズリー家のハリーの扱いは胸くそ過ぎるので、「どうにかなんねえかなあ」と思うばかりです。


運転者 未来を変える過去からの使者

[著者:喜多川泰/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

 どん底の保険会社営業マンと、不可思議なタクシードライバーとの奇妙な縁の物語。

 ひとつの物語でありながら、自己啓発的な面も合わせ持つ、なんかこう不思議な読書感でした。


 不機嫌を上機嫌に。

 運は「あるなし」ではなく『貯めて』→『使う』もの。


 個人的にはこの辺りの言葉が特に心に刺さったかなあ。ほかにも、前向きに変えてくれそうな助言は幾つもありました。

 何より、物語として非常に面白かったです、ぐいぐい惹き込まれました。ラストのちょっとしたひと仕掛けには、「そう言う事だったのか」と、嬉しさに思わず頬が緩んでしまいましたね。